[褒めること・叱ること]

⇒飼い主さんのお悩みの中では、愛犬をお留守番させたときに、いたずらやソファーでおしっこをされてしまった!とお悩みの方が多いと思います。

 

でも、それには理由があります!

 

そもそも、子犬は好奇心旺盛で遊戯欲も強く、歯が抜け変わる時期には、犬舎(ハウス)、家具、衣類、敷物、履物などを遊びの対象としてかじったり運んだりする習性があります。

「子犬だから仕方がない!」と放置しておくとだんだんエスカレートしてきます。

犬にとってはこれらの行為が許される範囲の遊びなのか、いたずらとしてとがめられるのか?判断することはできません。

 

犬は人間と同じような罪悪の判断基準を持っていなく、人間社会の倫理観に基づく「悪い事」例近所迷惑な行為な行為を理解することはできないのです。

 

犬は、「悪い事」を倫理的に理解するのではなく、「叱られる行為」として記憶します。

 

 

「スリッパがだめなら手袋もダメだろう!」などという応用も出来ないため、各行為の一つ一つに対して、それぞれ「良い」「悪い」を覚えさせる必要があります!

 

犬にとっては、このことをすればご主人が褒めてくれる、これをすると叱られる、という要因によって行動します。

 

犬は、ご主人の感情の起伏に極めて敏感であり、ご主人と目を合わせただけで、自分の行為でご主人が喜んだのか?怒ったのか?を理解するようになります。

そうしてやがて犬は、ご主人と目を合わせただけで、何を望んでいるのかさえを理解するようになる。

 

 

「悪い行為」を叱って禁止するよりも、「良い事をした」ことに対して、褒めてあげるほうがはるかに早く慣れる。

 

犬が人に飛びつこうとしたときに、「だめ」や「イケナイ」と言って注意するよりも、「スワレ」と命令して座った時に褒めるほうが犬にとっては理解しやすい!

 

 

◆[いたずらを直すにはまず、

「良い事」と「悪い事」の区別をはっきりとわからせる]◆

 

注意しなければいけないのは、犬がなぜ褒められたのか?叱られたのか?をわかるタイミングでないと意味がない!

 

□いたずら現場を見つけた場合はすぐに叱責するべき□

叱るときは「ダメ」「ノー」「イケナイ」などの短い言葉を強い口調で発し行為を中止させる。

※ただし、一度や二度で覚えないからと言って、叱りつけてばかりでは、かえって逆効果な場合もあり、いじけた性格の犬になってしまう場合もあるので注意が必要です。

 

適度に叱ることは有効ですが、「怒ること」は無用です!

 

<トレーニングの鉄則は>

犬のいたずらの直後に恐縮したような態度を見せることがありますが、前に叱られた記憶が残っているためで「悪いことをした」と反省することはない!

 

<叱った後は倍褒める>

犬を叱った後は、その犬が容易にできる動作を命じ、それに従ったときは心から褒めるようにする!

※叱ったままにしておくと、犬は叱られた人(ご主人や家族、トレーナーなど)に不信感を持ち、さらには恐怖感を抱き、以後のトレーニングが困難となりえます。

また、次々と命令を出してもなにも進歩しません。

 

〇犬にも気分転換が必要で、長時間にわたり同じトレーニングを行うことは避けるようにしていきましょう!

 

犬のイキイキとした活動を制限しないで、正しい生活習慣を身に着けさせるには、何より飼い主の愛情と根気が必要です!

 

 

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